全仏オープンテニスを観て

 テニス好きの私としては、全仏オープン、全英オープン(ウィンブルドン)と続くこの季節は、寝不足気味になってしまうのですが、テレビ中継を観ていて気になることがあります。


 それは、次のような表現です。


「サーブがややワイドでした」(コートの横にアウトした)

「錦織、サービング・フォー・ザ・マッチです」(このゲームで、サービスゲームを取れば、この試合に勝つ)

「ダウン・ザ・ラインの見事なパッシングショット」(ストレートのパッシング)


 昔のテニス中継の録画があるわけではないので、同じ場面で昔はどんな言い方をしていたのか分からないのですが、このような言い方は、極く最近のものであることは間違いないと思います。( )内には、和製英語も含まれているけど、何となくそちらの方が簡潔で、聞いていて自然な感じがするのは、不思議なものです。


 野球は和製英語の宝庫で、よく揶揄されますが、上の表現を野球に置き換えると、次のような感じですかね。
「イチロー、ウォークを取りました(=フォア・ボールを取ったの意味)」

「あっ、ヒット・バイ・ザ・ピッチ(=デッド・ボールの意)」

「青木、インサイド・ザ・パーク・ホームラン!(ランニング・ホームラン)」


 ああ、訳が分かりません!どうすれば良いのか分からないけれども、「もっとうまい言い方あるんじゃない」と思うのは、私だけではないと思うのですが。。。


 また、同じ中継で、解説者がやたらと「~なんですよね」を繰り返すことも、耳障りです。(そう言えば、別の報道番組で、キャスターが「耳障りが良い」と言っていたのは、絶対におかしいと思います。それを言うなら、「聞いていて心地よい」とか。。。」だんだん、日本語に自信がなくなってきました。