quantum leapという言葉があります。
辞書を引くと、元々物理の言葉なんでしょうね、「量子飛躍」という訳があり、転じて「飛躍的進歩、大躍進」などの訳語がついています。
言葉を覚える時は、長い期間ちっとも前に進まないと思う時期があり、その後、降ってわいたように実力が伸びることがあります。本当に、降ってわくようにという表現がぴったりですし、もしかして、この"quantum leap"という言葉に相応しい状態ではないかと思います。
一番覚えているのは、ベルギーで勤め始めて3~4ヵ月経った時。フランス語は、UCSBでフランス人の先生に教わって、一時期かなり喋れるようになりました。そして、銀行に勤め始めて3年目に、アテネフランセに5ヵ月通わされ、何とかまた喋れるレベルにはなったのです。
しかし、ベルギー赴任は、またそここら6年後。まったく出来ない状態に近い状態での赴任でした。
赴任直後は、家に帰ると、テレビをつけっぱなし。でも、伝えられているフランス語が、意味を持って聞こえてきません。でも、さっき書いて通り、3~4ヵ月経った日に、突然分かるようになったのです。不思議な体験でした。
何か、フランス語に触れる環境に毎日いるようになって、かつて習った技能や知識が一気に吹き出したよいうな感じがしました。
それ以来、語学の上達は、徐々にではなく、長く伸びない時期の後に、ポーンと一気に実力が上がることが繰り返されるのではないかというのが、私の考え方になりました。
伸びなくても、あきらめつづけず練習していれば、ポーンと一気に伸びるのだと。。。テニスでも、同じような経験をしたことがあるので、技能の伸びとは、こういうものかと思っています。
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