英語スピーチ評論家

斉藤正明さんという方の講演に行ってきました。サラリーマン時代に、上司の命令でマグロ漁船に1月半乗った経験のある斉藤さんの話を聴いて、世の中に自分が遺せるものは、「言葉」なんだな、それも「良い言葉」なんだなと感じました。


その後の交流会でお会いした若い起業家の方との話の中で、「英語スピーチ評論家」になるというアイデアが出てきました。早速、そうすることにします。


私が、大学での英語の講義でここ3年ほど使っていたSteve Jobsのスピーチがあまりにも有名になってしまったので、へそまがりの私としては、まずは他のスピーチから。

 

ビル・ゲイツがハーバード大学の卒業式で行ったスピーチをお届けします。

 

Bill Gates Speech at Harvard (part 1)

 

とても、ユーモラスな出だしが印象的です。

 

I’ve been waiting more than 30 years to say this: “Dad, I always told you I’d come back and get my degree.”

 

「父ちゃん、ずっと言ってたよね。いつか学校に戻って学位を取るからって。30年間、ずっとこれが言いたかったんです。」


I want to thank Harvard for this timely honor. I’ll be changing my job next year … and it will be nice to finally have a college degree on my resume.


「ハーバード大学にも感謝します。私は、来年転職(マイクロソフトの仕事を下りて、財団活動に専念)しますので、やっと大学の学位を履歴書に書けるのは、素晴らしいことです。」

 

ハーバード在学中に、マイクロソフト創業のきっかけになるプロジェクトが始まったため、ドロップアウトしてビル・ゲイツが、30年後にハーバードから、名誉学位を与えられてのスピーチです。

 

“Harvard’s most successful dropout.” …

「私は、ハーバードのドロップアウトで、最も成功した人間です。」

 

That’s why I was invited to speak at your graduation. If I had spoken at your orientation, fewer of you might be here today.

 

「だから私は、皆さんの卒業式に招かれたのです。もし入学のオリエンテーションに招かれていたら、皆さんの多くはここにいなかったでしょう」

 

スピーチの一部でも良いから、印象に残る文を、ある程度まとめて何回も読んで暗記する。それを基に、文を変形することで、表現力を付ける。こうした勉強法は、いろんな意味で非常に良い、このところそう確信するようになりました。

 

こうした例を、今後、少しずつ紹介していきたいと思います。